墓 掃除
墓掃除のやり方は、墓石が磨いてある石か磨いてない石かによっても違います。
磨いてある墓石の場合は、バケツ、雑巾、スポンジ、ハブラシなどを使って掃除してください。
まずは、水をたっぷりと含ませた雑巾やスポンジで丁寧に水洗いします。
彫刻の文字の中などの汚れは、ハブラシを使って取り、最後に乾いた雑巾で乾拭きするといいでしょう。
スチールの入ったたわしや洗剤を使用すると、墓石に傷がついたり、染み、変色などの原因になるので、使わないようにした方がいいと思います。
どうしても水垢が取れない時には、3M社のスポンジ研磨剤マイクロファインか、日本磨料工業株式会社のピカールを使ってみるといいかもしれません。
墓石の材質によっては傷がつくこともあるので、どちらも目立たないところで試してから全体に使用してください。
磨いてない石の場合は、たわし、雑巾、バケツ、ハブラシを用意します。
墓石にたっぷりと水をかけてから、たわしでごしごしとこすり、彫刻の文字の中もハブラシを使ってきれいにしてから、水をかけて洗い流し、雑巾で拭き上げるといいでしょう。
洗剤を使わない方がいいのは、磨いてある墓石と同じです。
お墓の周辺に生えている雑草は丁寧に抜き、花筒の中もハブラシなどできれいにしておきます。
掃除が終わったら、フルーツやお菓子、お酒などのお供物をお供えしてお参りすると思いますが、帰る時には必ず持ち帰るようにしてください。
そのまま放置すると、鳥などに荒らされてせっかくきれいにしたお墓を汚してしまうことになります。
墓 費用
お墓の費用は、どこに建てるか、どんな材質の墓石を使うかによっても大きく違ってきます。
新しくお墓を建てる時の費用として一般的なのは、お墓になる土地を使用するための「永代使用料」、墓石にかかる「石材費」や外枠や基礎工事などのお墓を建てる工事全般にかかる「墓石工事費」、墓地の共有部分(個人の区画は管理してもらえない)の清掃や管理をしてもらうための「管理費」などです。
永代使用料は分割できないこともありますし、管理費は永代使用権を得た時点から発生してしまうので注意が必要でしょう。
管理費の支払い方法もその霊園によって異なりますから、契約の前に確認しておいた方がいいです。
永代使用料を墓地の所有者に支払うと、基本的には無期限でその区画を使用することができます。
一度支払うと、改葬しても永代使用料は返却されませんし、土地を所得したわけではないので、転売や転貸もできません。
決められた管理費を納めなかったり、お墓の継承者がいなくなると、永代使用権はなくなってしまうでしょう。
石材費は墓石の種類や大きさによって、工事費や石の加工費は墓のデザインや面積によって変化します。
広告などに掲載されているお墓の費用は、永代使用料だけの場合が多いので気をつけてください。
お墓を建てる際には、契約の前にしっかりと見積もりをとり、細部まで詳しく確認して契約をしないと、思わぬトラブルに遭ってしまうかもしれません。
墓 建て替え
お墓が痛んできたので、建て替えをしたいけど、どうしていいかわからないという人も多いでしょう。
そのお墓の状態によって、墓石のクリーニングや補修などのリフォームで済む場合と、完全に建て替えた方がいい場合がありますから、まずは石材店に相談してみてください。
石材店によって価格が違うことも多いので、複数の業者に見積もりを依頼した方がいいです。
お寺によっては指定業者が存在することもあるので、お墓があるお寺にも、契約の前に相談しておきましょう。
一尺角のお墓の場合の一般的な相場は、百五十万円前後だといわれています。
お墓に使用する石の材質などによっても価格が違ってくるので、現物見本を見せてもらった方がいいかもしれません。
お墓を建て替える時には、今あるお墓を壊す前に古い墓石の魂抜き(撥遣)、建て替えが済んだら新しい墓石の魂入れ(開眼)をお寺に依頼する必要があります。
一法要につき一万円か三万円程度(一、三、五、七、十万円と金額が上がる)のお布施をお渡ししますが、開眼供養の際にまとめて五万円程度のお布施をお渡しする人もいるようです。
表書きはお布施と書くのが一般的でしょう。
石材店を選ぶ時には、なるべく評判を調べた上で、良心的でアフターサービスをしっかり行ってくれる業者を選んでください。
施工費用の支払いはローンを組むのが一般的ですが、石材店によってはクレジットカード支払いを取り入れているところもあります。