老人ホーム経営
老人ホームを選ぶ上で、老人ホームの経営状況を把握しておくことは、とても大事です。
残りの人生を暮らすことになる老人ホームですから、注意深く選ぶようにしましょう。
せっかく入居したのに、経営する会社が倒産してしまい、ホームを退去しなくてはならない事態になっては大変です。
その老人ホームの経営状態を見極めるのに一番簡単なのは、入居者数を確認することでしょう。
出来たばかりの新しいホームで、しかも建物も豪華で綺麗なのに、入居者数が少なくて空室ばかりがあるような老人ホームは、どこかに問題点があるはずです。
逆に、常時、入居待ちがあるホームは、待ってでも入りたいというそれなりの理由があると思います。
次に、ホームで働いている従業員ですが、従業員が生き生きとしているか、従業員の雰囲気はいいかなど、観察してみるのも大事です。
そして、ホームの広さや入居者数に対する従業員の数も大事なポイント。
見た目で従業員不足がわかるようであれば、そのようなホームはやめるべきです。
さらに、年間の収支が記載されている財務諸表などを開示してくれるホームもあります。
どのような経営状態なのかを把握できる大事な資料です。
しかし、その年が赤字経営だったとしても、今後の経営の計画がきっちりしていれば、大丈夫な場合もあります。
何か疑問に思った点があれば、その場で質問して解決していきましょう。
自分の老後を預ける大事なホームです。
きちんと見極めたいですね。
介護 技術
介護技術を知ると、介護する人の精神的、体力的な負担が軽くなります。
介護には知っておくと便利なコツがたくさんあるのです。
自己流で介護していると、自分も疲れてしまいがちですし、介護を受ける方も辛いことが多いでしょう。
できれば、介護技術の講習会などに参加すると、身につきやすいです。
時間的な余裕がない場合は、イラストや写真がたくさん入った介護技術の書籍を読むだけでも、かなり基礎的な介護技術が学べます。
例えば、岩橋 成子さん著の「知っておきたい介護技術の基本」や前川 美智子さん著の「根拠からわかる介護技術の基本」、福辺 節子さん著の「福辺流 力のいらない介助術」などが参考になるでしょう。
歩行や起き上がり、寝返りなどを介助するのは力がいるものです。
でも、ちょっとしたコツでそれほど力を使わずに介助できたら、とても楽になりますよね。
ボディメカニクスは介護者がぎっくり腰などの腰痛を起こさないためにも、介護される人の安全を確保するためにもぜひ覚えてほしい介護技術です。
ボディメカニクスを簡単にいうと、「てこの原理を使って最小の力で最大の効果を得る」こと。
「支持基底面積を広く」、「重心の位置を低く」、「重心の移動をスムーズに」、「重心を近づける」、「てこの原理を使う」、「利用者の身体を小さくまとめる」、「大きな筋群を使う」、「広い空間で効率よく行う」というのが、ボディメカニクスの八原則です。
これだけでは、あまりわからないと思いますが、動画や図解などで一度やり方を覚えてしまえば簡単にできるでしょう。
介護支援専門員
介護支援専門員は、別名をケアマネージャといい、要支援、要介護の認定調査結果に基づき、支援、介護を受ける人やその家族の要望をきいて、ケアプランを作成します。
「各種サービス事業を行う者等との連絡調整」や「要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助」をするのも、介護支援専門員の役割です。
介護支援専門員は、「介護保険法」に規定された専門職で、市町村から委託された場合には、要支援や要介護認定のための調査を行うこともあります。
介護支援専門員になるためには、毎年一回実施される「介護支援専門員実務研修受講試験」を受けて合格し、「介護支援専門員実務研修」の修了後、各都道府県の「介護支援専門員資格登録簿」に登録して、「介護支援専門員証」の交付を受けるのです。
この介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格は、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、柔道整復師、栄養士などの法定資格を有し、五年以上の実務経験がある人、もしくは、福祉施設などで十年以上の実務経験がある人、社会福祉主事任用資格や訪問介護員養成研修2級課程に相当する研修を修了し、相談援助業務に従事する人など、かなりハードルが高いものになっています。
介護支援専門員の就職先は、居宅介護事業所や介護支援センター、介護保険施設などが一般的ですが、中には介護支援専門員としての実務経験を積んだ後、独立する人もいるようです。