おひとりさまの老後
「おひとりさまの老後」と聞いて、シングルライフを送っておられる方の老後だろう、自分には関係ないだろうと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
でも、おひとりさまの老後は誰にでも訪れる可能性があるのです。
例えば結婚していても、それぞれの寿命は違いますよね。
可能性としては離婚もあります。
また、子どもがいても、同居する可能性が高いと言えない方も多いと思います。
ですから、おひとりさまの老後が誰にでも訪れる可能性があると言えるのです。
ちなみに、一般的には、女性の方が長生きすると言われています。
ということは、ご夫婦で老後を迎えられた方も、女性の方がおひとりさまの老後を迎える可能性が高いということですね。
シングルライフを送っていらっしゃる方は、現役時代から一人で老後を過ごすことを想定しているので、それなりの覚悟と準備をされている場合が多いでしょう。
しかし、想定せずにおひとりさまの老後を迎えた方は、その過ごし方に戸惑ってしまうのかもしれません。
急にひとりになってしまいどうしたらよいかわからない、ひとりの老後をもっともっと楽しみたいという方は、おひとりさま生活について書かれた本や、おひとりさまマガジンという雑誌が参考になりそうです。
雑誌以外にも、おひとりさましか参加できないというツアーなど、近年はおひとりさまを対象にしたプランもたくさんあります。
おひとりさまの老後は、寂しいというイメージがありましたが、気楽に一人を楽しめる時間でもありそうです。
老後の不安
近年は、65歳まで働くという選択肢を選ぶ方も珍しくなくなりました。
とはいえ、60歳で退職する方も多く、還暦を迎える60歳からの人生を老後と呼ぶのが一般的なようです。
gooリサーチと日刊工業新聞が共同で行った老後の生活に関するアンケートによると、老後の不安では第二位の「健康面(55%)」に大きく差をつけて、「生活資金(85%)」が第一位という結果が出ています。
このアンケート結果は、65歳まで働くことを選ぶ方が増えている理由にもつながっていそうですね。
世界に注目される長寿の国日本。
平均寿命は、世界一の長さです。
仮に夫婦二人で85歳まで生きるとすると、老後は25年間という計算になりますね。
同じアンケートによると、老後1か月生活をするのに夫婦で40万円必要であるという結果が出ています。
ということは、1年間に(40万×12か月=)480万が必要であり、25年間で(480万×25年=)1億2千万という生活資金が必要であるという計算になるのです。
1億2千万・・・。
しかも、国民年金は65歳まで受給できないので(受給できる制度もありますが、年間の受給額が減ります)5年間は年金をあてにすることもできません。
厚生年金も支給開始年齢が引き上げられています。
必要資金を計算してみると、老後は健康面よりも生活資金が気になる方が多いのは、当然の結果と言えそうですね。
25年という数字は、前後するかもしれませんが資金を用意しなければならないのに間違いはなさそうです。
老後海外生活
老後の海外生活は、一度は憧れたことがあるという方が多いのではないでしょうか。
けれど、憧れの半面、移住してしまったら後戻りするのは難しいし、一歩を踏み出すには不安が・・・という方も多いはず!
確かに、言葉の問題や文化・気候の違いから食、トイレに至るまで、実際に住み始めてから後悔したという声も聞こえてきます。
ほとんどの方は、知人のいない土地での生活になるので、現地の友人ができるまでは孤独を感じることもあるでしょう。
また、現在健康であっても、医療や介護の問題などのことも考えてから行動しなければなりません。
技術の問題だけでなく、保険で補える範囲も国によって全く違います。
マイナスな面から先に挙げてしまいましたが、もちろん、物価の安さなどいいこともたくさんあります。
まずは、情報を多く集めましょう。
一言に海外生活といっても、どこで誰とどのように生活したいのかによって必要な資金やものが異なります。
まずは、簡単に理想を描いてみると絞りやすいですよ。
例えば、「気候が一年中暖かなところに、夫婦で月10万以内で生活したい」とか、「治安がよくて日本食が食べられるところに住みたい」などなど。
不安だけれども、まずは一歩を踏み出してから考えたいという方は、期間を限定したロングステイに挑戦してみることをおすすめします。
ロングステイは人気がありますが、理想だと思っていた国にロングステイをしてみたからこそ日本のよさに気づくというケースも多いようです。