介護予防
介護予防とは、老化の初期の段階で対策をとることで、介護が必要になる状態を予防することをいいます。
要支援の認定区分が1、もしくは、2の人には、介護予防サービスが提供され、それ以上は症状が悪化しないようにするという取り組みです。
老化による衰えを年をとったから仕方ないと放置せず、積極的に改善のための努力をすることで、介護を必要としない健康状態を保てるでしょう。
自分の身の回りのことをするのがおっくうになってきたり、すぐにつまづいて転んでしまうようなら、足腰が弱ってきているので、ストレッチや筋トレが必要です。
尿失禁をするようになってしまったという人は、腹部や下肢、骨盤底筋を重点的に鍛えます。
尿失禁を恐れて外出をためらっていると、さらに足腰が弱ってしまいますから、尿モレ対策を万全にして外出するようにしてください。
物忘れが激しくなってきて、痴呆が心配だという人は、有酸素運動をして脳の血流をよくし、脳トレをするようにします。
食事があまりにもワンパターンになって低栄養の状態になってしまうと、老化が進んで病気になりやすくなるでしょう。
一日三食、栄養のある食事を摂ることが大切です。
東京都老人総合研究所では、介護予防について詳しく書いた「いつまでもイキイキ生活」というパンフレットを100円で販売しています。
このパンフレットには、自分でできる介護予防健診「おたっしゃ21」がついていて、他にも具体的な筋肉トレーニング方法や低栄養、痴呆などへのアドバイスも掲載しているのです。
老後生活 注意点
老後の生活には、気をつけなければいけない点がいくつかあります。
その一つが、金銭面です。
60歳で退職される方がまず考えることは、収入がある(年金を受給できる)65歳までをどうやりくりするかということでしょうか。
選択肢の一つに、就職がありますね。
この選択をされる方へ注意点があります。
実は、再就職を希望する場合、条件がそろうと定年退職後でも雇用保険を受給できるのです。
(ただし年金の受給権がある場合は、どちらを受給するか選ばなければならない。65歳以上の退職の場合は両方受給可能。)
これは心強い味方ですよね。
自分が条件に該当するかどうか、ハローワークに問い合わせることをおすすめします。
知らずにもったいないことをされている方もいらっしゃるようなので、気を付けてください。
また、確定申告をすると税金が還付されたりすることも多いので、こちらも忘れないよう注意が必要です。
定年までサラリーマンで過ごし、それまで会社が手続きをしてくれていたのでよくわからないという方は、確定申告の方法や意味について調べておいた方がよいでしょう。
覚えてしまえば簡単です。
また、一度ファイナンシャルプランナーなど、プロに相談へ行くのも一つの方法です。
有料の場合がほとんどですが、お金のプロに相談することで、相談料以上の大きな見返りが期待できることが多いのです。
また、万が一そうならなかったとしても、相談したことでモヤモヤしていた部分が解決すればスッキリするし、安心でもありますよね。
老後資金 増やし方
今まで、老後の資金は年金で何とかしてきたという方が多かったようです。
(国民年金だけでは難しいですが、厚生年金を受給していれば、贅沢をしなければなんとかくらせたようです。)
しかし、何度も新聞や雑誌、TVで取り上げられているように、年金の受給額は、今後減ってしまいます。
しかも、物価が上昇するという可能性も考えられます。
このようなこともあって、近年は若いうちから老後資金について考える人も増えているようです。
老後には限りませんが、手持ちの資金を増やすというと、金融資産の運用を思い浮かべる方が多いでしょう。
不動産投資や株取引、ファンドなど様々な形がありますが、特に老後資金のためのものと言うと、保険会社に「変額個人年金保険」という商品があります。
これは、保険料を運用しその結果次第で年金額が増減するというものです。
もちろん、「変額」の名の通り、減ってしまうかもしれないというリスクはありますが・・・。
このリスクを抱えてでも、老後資金の増額にかけたい人には外貨建の個人年金保険もおすすめです。
金利の高い外貨で運用することで、日本円よりも大きな利益が期待できるからです。
少しでも安全な方がいいという方は、日本の商品をおすすめします。
ただ、リスクが少ないということは、当然リターンも少ないということです。
資産を増やすためには、自分自身も情報を集め、学び、リスクを分散させながら資産を運用していくことが求められる時代になりそうですね。